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SCSI Target Emulator RaSCSII (*^..^*)
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for Raspberry Pi
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Powered by XM6 TypeG Technology.
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Copyright (C) 2016-2020 GIMONS
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□X68000固有の機能について
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RaSCSIにはブリッジデバイスという仮想的なSCSIデバイスが実装されておりX68000と
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ホストであるRaspberry Piの橋渡しを行うことができます。このブリッジデバイスと
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X68000用の専用ドライバを使用して下記の機能を提供します。
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・イーサーネット
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Neptune-Xと同様のイーサーネット機能を提供します。SCSI接続のイーサーネット
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BOXのようにRaSCSIが振舞います。Raspberry PiのTAPデバイスにパケットを中継
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することで実現しています。Ether+と似たものです。
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・ホストファイルシステム
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X68000のエミュレーターでは標準的な機能であるWindrv相当の機能を提供します。
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Raspberry Pi上のファイルシステムをリモートドライブとしてマウントすること
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ができます。
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□ブジッジデバイスの起動方法
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RaSCSI起動時にファイル名として"BRIDGE"というキーワードを設定するとそのIDに
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対してブジッリデバイスを生成します。
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ex)
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sudo rascsi -ID0 HDIMAGE0.HDS -ID6 BRIDGE
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□専用ドライバ
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配布物に含まれるRASDRIVER.XDFもしくはRASDRIVER.HDSに二つのドライバが含まれ
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ています。RaSCSIでRASDRIVER.HDSをマウントし適宜コピーした方が実機への転送が
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簡単でしょう。
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□イーサーネット接続
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イーサネットドライバ(RASETHER.SYS)がブリッジデバイスと連携してイーサーネット
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のパケット送受信を行うことができます。
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以下、Raspberry Piの仮想アダプタ(TAP)のIPアドレスを「192.168.68.1」として、
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X68000側を「192.168.68.3」とするケースで説明します。
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・X68000の設定
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RASETHER.SYSはNeptune-X用ドライバを改造して作ったものですので使用方法は
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全く同じです。X68000をネット接続するためには他に環境設定を行う必要があり
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ます。設定方法は自力で調べていただくようお願いします。
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以下実際に使用しているCONFIG.SYSとAUTOEXEC.BATの抜粋です。
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[CONFIG.SYS抜粋]
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PROCESS = 3 10 10
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DEVICE = \NETWORK\RASETHER.SYS
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[AUTOEXEC.BAT抜粋]
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SET SYSROOT=A:/NETWORK/
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SET temp=A:\
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SET tmp=A:\
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SET HOME=A:/NETWORK/ETC/
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SET HOST=X68000
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XIP.X
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IFCONFIG.X lp0 up
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IFCONFIG.X en0 192.168.68.3 netmask 255.255.255.0 up
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INETDCONF.X +router 192.168.68.1 -rip
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INETDCONF.X
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・Raspberry Piの設定
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TAPデバイスというものを利用していますのでTAPを有効にしてください。恐らく
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最近のJessieであれば最初から有効なはずです。確認方法は/dev/net/tunという
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ファイルが存在すれば有効となっていると判断できます。
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仮想アダプタの作成方法は次の様に行います。
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[/etc/rc.local等から設定]
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ip tuntap add ras0 mode tap user root
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ip link set ras0 up
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ifconfig ras0 inet 192.168.68.1/8 up
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route add -net 192.168.68.0 netmask 255.255.255.0 dev ras0
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上記によってRaspberry Pi(192.168.68.1)とX68000(192.168.68.3)の間で通信が
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可能になります。
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インターネット等と接続する場合はRaspberry Pi側でブリッジやルーティングの
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設定が必要になります。ご自身の環境に合わせて設定してください。無線LANの
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場合にブリッジ構成するには色々と課題があるようなのでフォワーディングと
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NAT構成等もお勧めです。作者はrc.localで次のような設定で使用しています。
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echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward
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iptables -t nat -A POSTROUTING -o wlan0 -j MASQUERADE
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□ホストファイルシステム連携
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X68000エミュレータでよく利用されるWindrvやWindrvXMと同等の機能を提供します。
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専用のRASDRV.SYSというデバイスドライバを組み込めばRaspberri Piのファイル
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システムがX68000側のドライブに見えて操作できるということです。
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デバイスドライバの登録は簡単です。
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例えば
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DEVICE = \SYS\RASDRV.SYS
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この場合はデフォルトでRaspberry Piのルートディレクトリをマウントします。
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デバイスドライバ起動時にどのドライブにマウントされたか表示されます。
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ルートを以外をマウントする場合はディレクトリを指定して下さい。/home/pi等を
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マウントするには
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DEVICE = \SYS\RASDRV.SYS /home/pi
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と指定します。複数のディレクトリを指定すれば別々のドライブとしてマウントする
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ことが可能です。
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SUSIEをご利用の方はSUSIEより先にRASDRV.SYSを組み込んで下さい。後に組み込むと
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正しく認識できなくなると報告があります。
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